釣り酩人・・・0yaziの釣果


    釣りに行きましたよ・・・2011年-No1

    2011年07月10日 日曜日

            まっ・・・こんなもんかなっ ?

     最後に釣りに行ったのって2010年12月18日・・・らしいので、7ヶ月のご無沙汰だった訳です・・・まっ、訳は皆さんご存知のアレに尽きる訳ですが・・・そう、アレです、貧乏が祟ってガソリンが買えなかくて出漁出来なかったと・・・嘘のようなホントーの話しです。

       いや、船の面倒を見てもらっていた万石浦のホンダマリンは店ごと跡形もなく流されちまったようでグーグルで見てもがれきしか見あたりませんでした。
    こりゃぁ草ぼうぼうのおっさんの船の船底掃除とかできないんで、海が収まっても釣りには行けないなぁ、と思っていた訳です。
    いや、カジメだのアオサだのフジツボを引きずりながら全開で15ノットで行けば行けなくは無いんですけれども、燃料が勿体ないし・・・まず弱っちまいました。
    しかし、怒る神あれば笑う神在り・・・?捨てるゴミあれば拾うゴミ有り・・・? いや、捨てる神あれば拾う神在り、ですね。
    普段は殆ど宛にならないおっさんの船の係留場所の管理人の阿部さんから電話があって「しゃすんやさん、ほれっ、あんだの船なゃ、上架すてっさっ、船底ばナニしてほれっ、キレイにしておいであっから、いづでも釣りっこさ出はられっからね・・・うんだうんだ、エンズンはあんぺ良く掛かるっす、船体もどごがさブチあだって割れでっけんどもっさっ、今直ぐドーコーつうごどでもねぇんで、あとで皆の船ばまどめでグラス張っつけっからっさ、まず、今は乗ってだらいんでねぇ」と、来たもんであります。
    あいヤァ・・・阿部さんでば、無駄に管理費ばり取ってぇ、と思っていたのでありますが、やる時にゃやってくれるもんだなと思ったら、ちゃっかり請求書が届きました。

     
    震災でガソリン不足の時にやられたんでありましようか?

     しかし、船の置いてある地面が地盤沈下して大潮の満潮ではかつての道路まで海水が上がるようになった訳です。 で、以前なら船の前まで軽トラかネコ車で荷物を運べたんですが県道の潰れたスタンドの前に車を停め、ガードレールと石巻線の線路を越えて荷物を運ばなくてはならなくなった訳です。
    いや、満タンの燃料タンク2本・・・無理くり30リットル入れてあるので都合60キロ、クラーボックス、自分の食い物、釣り道具をハンドキャリーで運ばなくてはならない訳で・・・うんざりしました。

     で、船について準備をしている間にも、本日は長潮で潮位もたいして高く無いと言うのに、既に桟橋はひたひたな訳です・・・いや、帰りに荷物を下ろすのにドーしようか?と・・・一々線路まで運ぶのか?・・・いや、線路は列車は来ませんで安全です。

       
    やけにスッキリして見通しの良い万石浦でありました

     まず、久しぶりの釣行と言う事で自分の段取りも悪く・・・いや、何よりも本日は寝坊して6時半に目が覚めちまって完全に出遅れた訳です。
    で、利府街道の餌屋に行くと潰れちまっている訳です・・・いや、日曜日に店が閉まっていると言う事はそう言う事に解釈されてもしょうが無い訳で・・・ありゃぁ、餌が無い、と。
    まあ、石巻の市内で一軒見つけたんでなんとか間に合いましたが、この店は8時開店なんで通常は使えない訳です・・・渡波の釣具屋はどーなっているのかな? 店が流されたのは分かっているが、マルゲン丸とかは釣り船の営業をしている訳だから、餌くらいは売っているのか?・・・しかし、建物が無いんだしナァ。
    で、そんなこんなで船が動き出したのは9時頃でありました。

    渡波港の出入り口の赤灯台が流されてなくなってました

     さて、万石浦の中は牡蠣棚が無いんでとてもスッキリしている風に見えるんですが、上がった水面の影響で今まで見えていた牡蠣棚の竹が水没していて見えない訳です。
    結局走れるのは以前の航路しか無いと言う事で、GPSの古い航跡を頼りに何処でも走れそうなだだっ広い万石浦を出て行ったのでありました。

    今年はイワシが多いのか?青物の入りが良いようで鳥山が大きいです

     さて、色んな情報では、瓦礫がドーのコーのと言われたんでありますが、おっさんが走った範囲に関しては、以前と何も変わらないです。
    潮目とか港の出入り口で行ったり来たりしている浮遊物は見受けられましたが、それは大型台風の後よりも随分ましで、なんて言う事は無いとおっさんは感じました。
    で、沖の方・・・渡波から20マイルも東に出ると海底の様子は震災前と何も変わらず、ゴミも瓦礫も見当たりませんで、キレイなもんでありました・・・もう掃除が終わったと言う事なんでしようか?

    完全に夏の空です・・・点のように写っている船は巡視船です

     さて、いつもの泥捨て場に到着して糸を降ろしますと・・・手のひらのふた廻り大きい程度の塩焼きアカジがプルプルと身体を震わせて上がって参りました・・・おお、幸先が良い、と言う事で祝杯をプシュっと。

     その後、あんまし良く無い潮廻りにも関わらずそこそこ釣れて来る訳でありますが・・・それにしても日曜日なのに釣り船が出ていないなぁ・・・ああ、万石浦の釣り船はほとんど無いんだものナァ、と、ナンだか夏の青空がやけにまぶしくて心に滲みるのでありました。

     10時過ぎ・・・正確には分からないんですが田代島の脇に停泊していた巡視船が聞き慣れない警笛を鳴らして走り出した訳です。
    短音二回・・・長音一回でまた短音?なんだっけこの警笛の意味は?・・・あれっ?短音三発かぁ?・・・良く分からないけれども、ナンであれ普通じゃない動きをするナァ・・・ああっ、地震があったのか?津波警報か?・・・本日はラジオを持っていない訳で、すぐに家に電話してみると石巻は震度4であったと。

     うーむ・・・魚が全く釣れなくなっちまったのは地震だったからか? 過去の経験から行っても地震の後は暫く魚がえさを食わない訳で、本日は終わったか?と、津波よりもそっちが心配な訳であります。

     で、缶チューハイを飲み終えた頃なんで10時半から11時前だと思うんですが、風向きに逆らう、さりとて潮の流れとも合っていない変な波と言いますかうねりと言いますか、それが、さざ波と小さな逆波を伴って陸地へ向って登って行ったのが見られたのであります・・・ああ、これは正しく小さいけれども津波なんじゃないか・・・うん、良い物を見たな、と。

     いや、これから後殆ど当たりも無く、カレイは口を使わなくなっちまった様子で、音沙汰無しの音信不通になったのでありました。

     うーん・・・田代島のマコガレイの保護地域にでも入ってみっかぁ?で走り出すと、赤潮の前兆が大きく見えている訳で、確かに水温も高いし・・・ああ、海底は思ったよりも堆積物とか多くて酸欠なのかもナァ、と思うのであります・・・いや、的はずれかもしれませぬが、赤潮の兆候はさだかなもンでした。

     結局本日の釣果は、アカジの中学生が4枚と、大卒のフリーターが一枚という貧課に終わっちまいまして、今年初のカレイ釣りは結果としては惨敗でありますが、精神的には夏の海を走れたので大満足と・・・でも、少し悔しい。

     
    石巻湾の参考図・釣り場

     

    本日のおっさんの持ち帰った釣果 

    アカジ・・・・・・・・・・20〜30センチ  6尾(塩焼き・煮付け)





     ※ 2〜3日で食い切れない魚は持ち帰らない事にしています。
       ※ 自主規制により20センチ未満は釈放しております。
     

    燃料・・・・・・・ガソリン 35リットル

    では、また。

    では・・・また。


    船の免許持っている人で乗ってみたい人、無料で貸しますので是非ドーゾ
    一緒に釣りに行って、おっさんと腕比べや飲み比べをしてみたい人も是非ドーゾ

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