日々の雑感 独り言 No.7
シロートなりの山の事 あれこれ 2
山登りなんて、たかが山登りじゃないか?
昼飯を食っていたら定期購読している山と渓谷と岳人の2冊が届いて、弁当を食いながら岳人に目を通した。
今号の特集記事の「2010年山岳遭難を振り返る」と言うものだ。
山岳遭難を防止したいと言う方向でアレコレ討論したり検証しているんだが、それははっきり言って無駄だな。
色々な事を多方面から検証したり述べているが、ぜぇーんぶ無駄と言うか無意味と言うか、まっ、無意味なんだな。
何故に無意味かと言うと、他人の考えに他人が口出ししても何も改善されないと言う事だ。
で、一番面白いと言うか、おかしいのは、討論の参加者に、今年の正月に大雪に閉じ込められてヘリに救助されている山田哲也が、偉そうな事を宣っているのが片腹痛い。
いや、事故を起こした人間が発言してはいけないとは言わないが、自分の遭難は不可抗力で他人の遭難には人的な原因がある風に言うのが嫌な奴だなと思った訳だ。
交通事故を思ってみて欲しいんだが・・・何千時間も無事故で来た人が、ある日、まさかの状況で事故を起こすのは普通にある事だ。
で、事故を振り返ってみれば、アレもコレもと原因が浮かび、アアすれば良かったんだ、コーも出来たはずだと後の話しのレバタラがズラズラと続く。
ソレが事故なんである。
究極の解決方法としては、自分が加害者にならない最善の方法として「運転者にならない」と言うのがある。
まっ、この際貰い事故や歩行してたって交通事故はあると言うのは止めよう。
と言う事で、山登りなんて、一般の人は止めても生活に支障のない行為は、本気で止めちまえば良い・・・それだけの話しなんだよ、本来は。
で、討論の参加者は毎度まいど一般の登山者の質の低下を言い募る訳だ・・・裏を返せばオラは正しいと言っているんだね。
で、中でも今時の登山者の遭難の原因が道迷いが原因と言う事から、地図くらい読めなくて山に来るな,的発言が強い。
で、昔は良かった方式の討論座談会は、昔の我々の頃は山岳会や学校が基礎を教えてくれたが、今は山を始めた人達がそれらに触れる機会も無く、未組織のまま、雑誌を片手に憧れのバリエーションルートにも突っ込むのだ、と言っている。
しかし、それで迷子になってヘリコプターを呼ぶの事の何が問題なんだ???
安易に救急車やヘリの救助を依頼する登山者なんか社会の邪魔だと言うんなら、山登りなんか禁止しちまえば良い。
いや、消防や防災ヘリは山での救助をやらない事にすれば良いのじゃないか?・・・しかし、消防などの救助する側の人から、山岳遭難の救助依頼は迷惑だとの言は、少なくても私の周りでは聞かない・・・レスキュー隊に直接聞いて見なさいよ、ヤバくなったら遠慮せずに要請しろと、キッパリと頼もしく言ってくれるはず。
また読図の話しか、と辟易するんだが、読図なんてコンパス片手に原っぱに行って半日も実践すれば普通は理解出来るだろう程度のなんて事無い知識だ。
おっさんは水中ナビゲーションをコンパスとナチュラルで教えていたんだが、5分で基礎的な事を理解させる自信がある。
あとは実践でキッチリ出来るかドーかはその人の真剣度とセンスが左右するが、理屈は5分で教えられる・・・いや、覚えてもらわないと後でテストがあるので困るんで、100パーセント覚えてもらっていた。
こんな簡単な事が理解出来ない人は地図を持っても無意味だし、複雑な山道のコースには行くべきじゃないんだが、それで死ぬのは貴方の勝手だ。
日本と言うのは、決め事を適当に曖昧にしておいて、事が起こってからアレコレ言うのが下らない国民性と言うか習慣と言うか、嫌な所だ・・・違う言い方をすれば、他人に干渉し過ぎだろう、と思うんだが。
例えば、山岳ガイドなんてのがいるが、認定制度なんてのは連れて行ける力量を認定されているのか?知識の度合いが基準に達しているから認定なのか?はたまた、過去の実績まで踏まえて総合的に判断して認定されているのか?その辺の基準はナンなんだろう?・・・もっと言えば、認定の根拠は、確かなのか?とさえ思うんだが。
ダイビング業界ではガイドとインストラクターは明確に仕事も権限も認定の条件も違う。
で、ダイビング屋では、ガイドの資格はダイブマスターと言うランクで、これの上位ランクにインストラクターがある。
インストラクターがダイブマスターを教育訓練する関係上ドーしてもそうしかならない。
しかし、ダイブマスターが水中ツアーの指揮を執る事になって、グループ編成の中にイントラ資格者が居たとしても、そのダイビングの指揮者はあくまでダイブマスターで、上位ランクのイントラでも指揮下に入って従ってもらう事になる。
で、日本の山岳ガイドと言うのが、何が出来る資格なのか?2年間山岳雑誌を読み続けているがそんな事はほとんどどこにも出て来ない。
で、本日の雑誌でも、日本登山と遭難の現状を鑑み、山のベテランと山岳ガイドと言う人達がアレコレ話している訳だ。
これが、意見が割れて侃々諤々ならまだ面白いんだが、いつもと同じで、シロートはなぁ、だからダメなんだよと、ダメを押す事ばかりに終始している。
んじゃぁ、コーすれば確実に良くなるとか、こうしなくちゃダメだ、と言う強くて断定的な意見はほとんど見られない。
まあ、言っちゃナンだが、自分が天候判断を誤って身動き取れずにヘリの救助を要請した山岳ガイドが、しゃあしゃあと出て来ている事自体がもうアレなんだが。
登山を神聖視する声が多いんだが、そんな幻想はさっさと捨てるべきだな、とおっさんは思う。
単なる遊びで、庭いじりや、魚釣りと何もかわらない、現代人の暇つぶしなんである、と認識するべきなんだと思うんだが、ドーだろうか?
山登りを禁止にしたとして、社会には何の弊害があるだろうか?・・・いや、山登り愛好家が発狂する程騒ぐだろう事は想像つくが、現実社会への影響はほとんど無いだろう・・・まっ、登山業界と言うか、関連業種が干上がってしまうが、小さな業界だから経済的にも鼻糞だろう。
と、言う事で、雑誌に出ていた毎度まいどの「遭難はシロートの無知が引き起こす」と言う、ベテラン達のステレオタイプの論評にカチンと来て反応したのだが、たかが山登り、しかも、とってもリスキーな遊びをやっている訳だから、本気で遭難対策を考えるんなら、もー一寸方向を変えた方が良いだろうが、そう言う意見は全く出ないな、と感じたので、思い付きで書きなぐってみました。
おっさんの試案・・・登山をする人は市町村に登山愛好者届けを提出し、名簿を作り、登山届けは電話のプッシュボタンや携帯の画面からで出せるようにし、怠ったら罰金もあり、にする・・・当然山岳保険は義務化する。
雑誌の記事でも言っていたんだが、山に登るのに計画書を書かないと言うのはダメなのだ・・・これは間違いない。
で、はっきり言って計画書が書けないレベルだと、その山に行く資格は無い訳で、これさえ徹底されれば未組織登山者といえども意識は大きく変わると思うのだが・・・ドーやって書いてもらうか?ドーやってちゃんとした計画書を書く技術を習得するか?・・・やっぱし、堂々巡りだな。
メンドー臭くなって来たな。
登山は遊びなんだから、命掛けるなよな・・・と、自分に言い聞かせてみるおっさんでした。
まっ、本日も支離滅裂で的外れ、独り善がりでほざいてみましたよ、と。