日々の雑感 独り言 No.9
おやじの独りよがり あるいは戯言
おっさんの偽善的なんちゃって環境保護論
いや、環境保護なんて殆ど考えた事もないおっさんとしては、これは環境的観点からのアレでは無くて美的感覚の問題であるな、と思う訳です。
11月16日木曜日、前日に雪で真っ白になった泉ヶ岳に登りたくなり出かけてみました・・・大好きな表コースであります。
泉ヶ岳スキー場を過ぎてすぐの日陰のカーブには未だ薄らと雪が残っていて、冬であるな、と思わせるのでありました・・・今シーズン初の新雪を踏める嬉しさにワクワクドキドキであります。
さて、我が家からバイクで25分の表コース登山道の駐車場に到着すると、登山道は間違いなく真っ白け・・・ムフフフ、であります。
身支度を整え・・・と、言っても着るのではなくバイクの防寒対策で着込んで来たフリース等を脱いでザックに詰めるのであります。
で、ンじゃぁ、と歩き出そうとする見慣れない看板が・・・。
いつの間に立てられたのか 怪しげな看板め
いや、ナントもお節介な看板であるなぁ・・・こりゃぁアレかい?野糞はお断りだかんね、そこらで気安く垂れんなよな、と言う事なんだろうねぇ、と、一応頭に入れましたが、携帯トイレねぇ、と、その部分には?マークが飛び交ったまま登山道に向かったのであります。
まず、おっさんと言えば山での野糞に関しては一家言を持つと自負する訳で、しかも、泉ヶ岳の表コースで簡易トイレだとぉ・・・しゃらくせぇ、と鼻で笑って行く訳であります。
看板の主とこれは同じ人達なのだろうか?
で、登山道入り口の杉林へ入る所で見栄えの良く無い黄色いビニールテープで通せんぼうがされていたのであります。
それは、直角に曲がって登山道へ行くものを漫然と歩いて行くとまっすぐ言ってしまう、人に因っては道間違いをしなくも無いよな、と言う箇所でありました。
しかし、おっさんはこのテープの通行止めには山ほどの異論反論を感じたのであります。
まず、この程度の道を間違う人には表コースを登って欲しくは無いので引き返すのも容易いこの辺で迷子になってもらった方が良いんじゃないか?と言う事。
いや、仮に間違って直進したとしても大事になるような所へは行かないで、やがて薮に行き詰まって間違った事に気付く訳ですから。
で、最大の文句は美観であります。
どーしても通せんぼうをしたいのなら、小枝を拾い集めてそれらしいものを造る等、本当に山を愛しているんなら醜いビニールテープ等張る気にはならないんじゃないかい?と思うんでありますが・・・小さな親切大きなお世話、と。
いや、なんともアレだな、雨で溶けて流れる野糞はするなと言っておきながらちょっとやそっとでは分解しないビニールテープを平気で使う神経が許せないな、と憤慨しつつ歩いて行くと、糞意をもよおして来ちまった訳です・・・ここは見通しが良いからあそこまで行こう、と堪えて歩きました。
しかし、紅葉も終わり殆どの木が葉を落とした初冬の登山道界隈は見通しが抜群な訳です。
こんな所で尻を出せば上からも下からも見つかっちまう訳で、いや、野糞でさえおちおち出来ない塩梅なのにどこで携帯トイレなんて面倒なものを使えと言うんだ、と憤る。
いや、薮の季節ならば隠れられるとは思うけれども携帯トイレを展開できる塩梅の良い所なんてのは笹薮の中には無い訳で、それも非現実的であるよな、と思うのであります。
ナントもカントも、あの立て札は無理難題を押し付けているなぁ、と・・・蛇足ですが、おっさんも山おやじの端くれ、携帯トイレはどの山行でも確実に持って歩いている訳です。
小さなザックには1セット、大きなザックには2セットが常に入れっぱなしであります。
で、文句を言うだけでは解決しないしアレなんですが、そこまで野糞が山の環境を汚すと思って簡易トイレを持って行けと宣うんであれば、どこでどのようにして使ったら良いのかも伝えるべきであろうと思うのであります。
いや、平らな所と言えばドウダン平くらいしか無いんで簡易トイレを上手く展開できる場所はそこら変になるんだろうと思うんでありますが、コースを知らなきゃそれも思いつかない訳ですから。
もっと良いのは、簡易トイレを奨励している山のようにトイレボックスだけを設置して携帯トイレを使用して出したものは持ち帰ってもらう、と言うのが理想でありますが・・・しかし、泉ヶ岳の表コースのそんなものを設置する予算なんて誰が出すのよ?でありましょう。
おっさんはいつもの場所でしっかりと穴を掘って野糞をして、来年はここにどんなキノコが生えるのかなぁ、と、すっきりしつつ楽しみも置いて来たのであります・・・いや、これはホントーでして、良いウンコにはそれなりの茸が生えるのであります。
あいやぁ・・・またこれだもの
晴天に恵まれ、濃い群青色の空の下に真っ白な新雪を踏みしめ幸せ気分に浸って行くと、またもやアノ醜悪な黄色いビニールテープに出くわしたではありませんか。
しかしなぁ、この山の登山道の管理者には美的感覚というのは無いのだろうか?宮城県かぁ?仙台市かぁ?どこかの山岳会かぁ?と憤る訳ですが、まっ、自分は何もしないで文句を言うだけなんでホントは偉そうな事は言えないよな、と、怒りながらも通り過ぎた訳であります。
あいやぁ・・・またまたこれだもの
で、少し登ったら昨年から張られている黄色ビニールテープがささくれたり千切れたりしてより一層醜くなって張ってある訳です。
昨年張ったビニールテープの悲惨な状態にナンとも思わず別の場所に新たに張るという神経がおっさんの理解を超えている訳で、この人達は山の美観や環境や安全よりも、管理する事に意義を見出しているのかも知れない・・・と思ったのであります。
いや、そう思わないと納得できない訳です。
そこまで安全や登山者の道間違いに気を使うんなら赤ペンキで岩に印をべたべた付けた方が良いんじゃないかい?アレは消えてくれるなと願っても風雪ですぐに消えちまうから環境にも優しいだろう。
なんて事を思いながら四月以来の表コースを山頂まで・・・やっぱし雪道は楽しい、と。
で、山頂に到着する少し前から、ナンだか春先よりも木が伸びた気がするなぁ・・・セシウムとか影響してたりして、なんて馬鹿な事を思って山頂の標識を見ると、ありゃぁ、随分背が高いなぁ・・・ああそうか、いつもは1メートル以上は雪で隠れているからなんだなぁ、と納得であります。
いや、大好きな表コースと言いながら只気まぐれに登るだけで積極的に登山道の保全とか整備なんて関わる気もないんですから文句を言うのも無籍になんですけれども、野糞の件は別にしても、ビニールテープだけは止めて頂ければ幸いであるとおっさんは願うのであります。
泉ヶ岳の表コース・・・楽しいんだよなぁ。
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