気ままに ぶらり行く 温泉



    須川高原温泉


     栗駒山近辺で二カ所入ってきました

     1発目・・・須川高原温泉 大浴場 
    大浴場 外観

     雨がしとしと日曜日・・・いや、起きたときはそんな感じだったので、本来予定していた釣りを諦めて、んじゃぁ久しぶりに温泉にでも行ってみっかい?、と出掛けたのであります。
    で、行く先は何処にするか?と考えて、思い浮かんだのは、5月末に地震の災害から復旧して2年ぶりに再開したという、須川高原温泉でありました。
    おっさん、栗駒山は子供の頃に2度登ったきりで、後は大人になってから一度家族連れで須川高原まで登った事が記憶に有るだけなのであります。
    一番最初は、一関から瑞山と言う集落までバスで行って(その日の最終バスがそこまでだったから)、延々と数時間、車の通れる、今で言う林道感覚の道を歩いて須川高原まで辿り着いた記憶が有ります。
    2度目は、高校の時に山岳部の高体連が栗駒であって、宮城県のどこかから登ったのでありますが、何処をどのように通ったのか、何も覚えてはいません。
    そして、最後に須川高原に行ったのは、おっさんの娘がよちよち歩きの頃、砂利道の林道を車で上って行ったのを記憶している訳であります。
    と、言う事ですから、殆ど知らない所へ行くのと一緒な訳で、道路が復旧したとか、仮の道路だとか言われても、へぇ、そうなんだぁ、と言う思いしか無い訳です。
    大多数の地元民は、やっと復旧した国道342号線を、感慨深い思いを胸に抱いて走っていたのでありましょう。
    で、地震の爪痕と申しましょうか、災害の後は今でもはっきりと見て取れる訳であります。
    しかし、まっ、アレです・・・様々な被災者に対してのナニもあるので、滅多な事は言うもんじゃないと分かってますが、言ってしまうのがおっさんの性なので言いますけど、崩れるべくして崩れているな、と言う感じの場所が多い訳で、傾斜地は崩れるもんだと思っているおっさんの認識からすると、ほとんど、成る程なと納得してしまう訳であります。

     さて、一関インターからとても塩梅の良い道路を山に向かって行きますと、段々と狭くなって、所々対向車とすれ違いが厳しいカーブなんかをいくつか越えると、べろん、と言う感じでだだっ広い須川高原駐車場に出る訳であります・・・一関から40〜50分でしたか?
    で、すぐに「秘湯の会」の提灯を掲げた須川高原温泉の立派な建物が目に入ったので、温泉道具一式を持って入場した訳であります。
    いや、これがまた、秘湯の会の提灯を掲げる温泉の中で、これほど開けて知れ渡っている秘湯も少なかろう、と言う程に、秘湯の気配は皆無でありました。
    ホテルの制服を来ためんこいおねぇさんが下足のロッカーなど指示してくれる当りは、団体馴れしているなぁ、と感心したのであります。
    で、木戸銭の600円なりをフロントでお支払いして、案内に従って風呂場へ。
    先ほど買い求めた入場券を、門番のお嬢様が回収していて、それを持たない人がぺろんと入り込むのを阻止しているのでありました。
    さて、脱衣場は・・・まっ、普通の大きい温泉のそれでありまして、何も言う事は有りませんが、清潔感はBの中でありまして、何処かに、ピリッとしない物を感じたのであります・・・それを言い表せないもどかしさ。
    うん、ロッカーの壊れ具合や、脱衣籠の置かれ方の乱雑さとか、たぶん、小さな問題の集積化と思うのでありますが・・・。
    で、風呂場に進みますと、大きな浴槽に・・・と、言っても今時はバカでかい浴槽を売りにしている温泉が増えたので、これは普通の中程度だろう、と言う大浴場なのであります。
    そして、あれっ、と思ったのは洗い場の少なさで、この浴槽の大きさにこの洗い場は足りないんじゃないか?と勝手な心配をするのであります。

     乳白色のお湯は、強酸性泉と言われているのでありますが、秋田県のあちこちの強酸性泉に比べると、かなり大人し目の酸性度とおっさんは見ました。
    なんと言ってもおっさんの金弾が酸で縮まなかったので、恐らく大した事は無いと思うのであります・・・お下劣失礼。
    いや、お湯は当りも良く、湯の華の趣も良く、名湯であるなと言うのは感じるのでありますが、おっさんが期待したのは山を遠くに眺めて開け放した大露天風呂な訳であります・・・観光案内に載っているのはほとんどがその風情の風呂でありますから。
    で、露天風呂はこじんまりとした、総勢頑張って入って9名まで、10人はきつかろう、と言う露天風呂が付随しているだけなんであります。 うーん、無参ったなぁ・・・しかし、これらの建物の新し度から行くと、地震で壊れたかなんかして急いで作ったのがこれ、なのかもなぁ、と考えた訳です。
    まっ、無いものは仕方が無いし、と言う事で、んじゃぁ、次に予定している黒滝温泉に行きますか、と、風呂を上がったのであります。
    で、出掛けに、門番のお嬢さんに「一辺ここから出たらもう入れないの?」と聞いた訳です。
    何故ならば、風呂場とここの間には腰掛けて休む所さえ見当たらなかった訳で、こりゃぁ売店とかに行って戻って来るのはOKだろうと勝手に解釈したからであります。
    しかし、お嬢さんの応えは「はいっ、一回券ですからぁ」と明快でありつつも、冷たい返事で有りました。

     さて、おっさんは表に出て車へ向かおうとすると、何やら変な張り紙に「露天風呂」の文字と赤い矢印が・・・。
    むむむっ?、ややっ?・・・これはっ?、こっちがお目当ての大露天風呂かぁ?、と、歩みを進めた訳であります。
    されば・・・ピンポーンと電子音が頭の中に鳴り響き、おっさんの行く手に案内の矢印が大露天風呂へと続くのでありました。
    で、大露天風呂の入り口に辿り着くと、またもや関所が設けられており、再度600円也を徴収せしめられるのであります。
    かあーっ、ガメツ過ぎネェ?さっきのチョボチョボのヒトッ風呂が600円でも大したもんだと思ったのに、またもやここで600円ですかぁ?と、ちょっと腹立たしかったんでありますが、まぁこれを入りたくて来た訳だから、600円を惜しんで蹴っちまったら本末転倒、と言う事で、木戸銭を支払って中へ。
    いや、2度もカネを取られたから心証を害して悪し様に言う訳では有りませんよ・・・本当に乱雑で汚い脱衣場なんですもん、と。
    で、待望の、あの雑誌の写真で見た露天風呂へ・・・へっ?これかぁ?これなら規模はグーンと小さいけれども、藤七温泉の展望露天風呂の方が数段上だな、と言うのが偽らない第一印象で有りました。
    まっ、いつの頃に撮った写真か知りませんが、だいぶ時間も経っているようで、風呂場の痛み具合もそこはかと無く哀愁を感じる訳で、全体として噂に聞く程じゃないな、と言うのが、おっさんの総合評価でありました・・・で、おっさん今ふと思い出したんだけれども、秋田県側の栗駒山荘の写真と混同しているのかな、と・・・まっ、思い込みと勘違いも込みでの感想という事で。

     いや、温泉としての泉質はドーなんだよ?と言うのは、まあまあ、悪く無い温泉ですよ。
    乳白色のお湯は余り熱く無く、湯の華が漂う風情のある酸性泉で、刺激も無くとても良いと思うんであります。
    しかし、のんびりしたいと思う要素がうかがえない為に、その泉質の良さを堪能するまでに心が和まなかったと言うのが本当の所でありました。

     須川高原温泉・・・うんちく

     泉質    強酸性 みょうばん緑ばん泉
     成分    硫黄・鉄・ナトリウム・炭酸ガス
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・皮膚病・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   内風呂600円 露天風呂600円 タオル販売あり  手ぶら可 
     特記事項  休憩所が無くのんびり入りたい人は室料が必要





     

    二発目 のぞみの湯


    のぞみの湯 外観

     さて、ちょっと消化不良だった須川温泉を後にしまして、次に目指したのは、黒滝温泉であります。
    なんでこの温泉に行くのかと申しますと、ラドン含有量が豊富な放射能泉、とガイドブックが宣うからなのであります。
    で、おっさんは右足首の故障で山に登れないもんですから、栗駒山まで往復2時間半と言う登山口を目の前にして指をくわえて退散して来たのを根に持って、須川温泉を快く思わなかった訳でありますから、なんとしても早く足を直してさっさと山に登りたいとの思いから、ラドン温泉を選んだのでありました。
    で、まぁ、行ってみて分かったんでありますが、黒滝温泉のラドンの含有量は0.9マッへと言う値でして、これは左程の物では無いのでありまして、ここでも思惑が外れて、ガビョーンとなった訳であります。
    が、しかし、ラドンの事はアレですが、それを補って余有るものが、黒滝温泉にはあったのであります・・・つづく。
    いや、続きはすぐに書くんでありますが・・・んじゃぁ、何がラドンを補ったのかと言いますと、それは電気でありまして、その名も「電気風呂」であります。
    あれっ・・・この名前の風呂には、すぐ近くの前沢インター側の前沢温泉・舞鶴の湯で入ったぞ、と。
    しかし、名前は一緒でありますが、仕掛けはだいぶ違うようでありまして、こちらは湯船に電極が沈められており、自分の身体の近づき具合で電気の強さ、しびれ具合が変わるという仕掛けになっているのであります。
    確かに、舞鶴の湯ではおっさんの、余り立派でもない金弾にばかりしびれが来て閉口したんでありますが、こちらの物は、普通の低周波治療器の塩梅と殆ど似通った物を、温泉の湯に浸かりながら施す事が出来るという優れものな訳であります。
    この浴槽が二つ有ったんですが、結構な人気で入れ替わり立ち代わり利用されておりました。
    しかし、使用時間は三分以内と注意書きがあるのと、実際に長くやりすぎると肌が赤くミミズ腫れのようになったりする事を利用者が知っているようで、皆さん時間厳守で回転が良く、適度に順番は廻って来るのでありました。

     さて、お湯は、ややとろみのあるアルカリ泉でありまして、いわゆるお肌つるつる美肌の湯系であります。
    湯船はそれほど大きく無いのでありますが、定員15名程度と思しき風呂場は、日曜日の午後にも拘らず程良い人の入りでありまして、窮屈間は感じませんでした。
    で、大広間とか、中広間とか、小広間とかあって、それぞれにかなりの人が詰めているんでありますが、皆様1日をここで過ごす近郷近在の人のようで、ビールを飲んで寝転んだり、集落単位の小宴会を催すなど、風呂に入るのばかりが目的でも無さそうであります。
    まっ、おっさんはビールも飲めないので独り寂しく隅っこで冷やし中華など喰って帰って来たんでありますが・・・。

      「のぞみの湯」・・・うんちく

     泉質    塩化物泉
     成分    ナトリウム・カルシウム・硫酸塩
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・打ち身・くじき・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   350円(2時間大広間利用可・4時間600円・1日800円) タオル販売あり  手ぶら可 
     特記事項  ガイドブックは平泉前沢インターから、となっているが一関インターの方が近い。





     


    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


    行った温泉について 質問を承っております


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