気ままに ぶらり行く 温泉
山形県の鳥海山に行く道筋の温泉
本日は鳥海山へ行くまでの道々で拾ってみました
1発目・・・ゆ〜チェリー
なんともふざけた名前の温泉でありまして、こう言うのはあんまし好きじゃない訳です・・・名は体を表す、なんちゃって。
場所は、山形自動車道の寒河江のパーキングの隣と言いますか、付随していると言いますか、山形自動車道が無料で、しかもETCの出口を併設しているもんですから、とても行き易い場所になっております・・・しかし、高速から温泉の建物に行くのは複雑ですが。
で、ほとんど期待しないで行ってみた訳ですが・・・いや、はっきり言って参りました、ご免と謝って、頭を下げます。
まず、建物その他は何処にでもある大型の日帰り温泉施設でありまして、食堂が立派だとか、マッサージが充実しているなんてのはドーでも良い訳です。
んじゃぁ、ナニに頭を下げたのかと申しますと、三本も擁する源泉の質と、掛け流しの量の潔さであります。
昨今、是程に景気よく大量のお湯をドボドボと掛け流ししている湯船に当たっていなかった事もあってか、おっさんとしてはいたく感動的だったのであります。
湯船は源泉別に男女3カ所づつ儲けられておりまして、それぞれに「健康の湯」「美肌の湯」「あったまりの湯」と謳っているのであります。
で、それぞれに色の違いから「金の湯」「銀の湯」「銅の湯」なんて言う風にも読んでいるようでありますが、あんまし名前を付けまくってもややこしいので適当にして欲しいもんです。
風呂場にカメラは持ち込んだんですが、流石に人気の温泉のようで人の切れ間が無く撮る隙がありませんでした・・・なので写真は無しです。
で、内湯が二つなんですが、片方が「高張性中性高温泉」でもう一方は「低張性中性高温泉」と性質が全く違う訳です。
そして、花咲か1号源泉と呼ばれる高張性のお湯は、注意書きに「黒いシミのようなものが着く事が有るが,石鹸で洗っても落ちないので温泉の湯で洗い流すと落ちる」と書かれているのであります。
で、この湯から微かに石油臭を感じ取ったと思ったおっさんは、黒い粒は石油ではないのか?なんて想像してみたんでありますが、現物に出逢えなかったので定かでは有りません。
で、一番気に入ったのは、日本庭園風の庭に囲まれた「露天風呂」でありました。
適度なぬるさ加減が長湯を誘うんでありますが、周りの景色もまた、せかせかと湯に漬かるのをはばかる雰囲気でありまして、絶品な訳です。
ここはアレです・・・わざわざ足を運んで入りに行っても絶対に損はしないな、と思った日帰り温泉施設でありました・・・が、日曜祭日は混むべね、たぶん。
入浴だけなら300円と言う料金はとっても温かいものを感じます・・・ミニカレー丼ラーメンセット750円・美味い!かな?。
寒河江温泉 ゆ〜チェリー・・・うんちく
泉質 低張性中性高温泉 高張性中性高温泉 ナトリウム・塩化物泉
成分 硫黄・カルシウム・ナトリウム・炭酸ガス
効能 神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・皮膚病・通風・高血圧・疣痔
飲用 不可
入湯料 300円 手ぶら可
特記事項 総合温泉施設で暇なら一日遊んでいられそう
西川町 関沢温泉
西川温泉
西川温泉 外観
通りすがり、行きがけの駄賃・・・いや、先ほどの「ゆ〜チェリー」のお湯が余りにも秀逸なものですから、この先はドーしたってあんまし良い話しにはならないと、自分でも思うんであります。
で、西川温泉は112号線の道の駅に併設されているんでありますが、山形自動車道が通って、しかも現在は無料と言う事で道は空いています。
と、言う事で、訪れるのも地元の人ばかりと言う事になると思うんでありますが、果たして・・・やっぱし地元のお年寄りの憩いの場でありました。
木戸銭は、中途半端に悩ましい400円であります。
西川温泉 風呂場
さて、あんまし期待もせずに・・・うん、おっさんはいつも期待せずに入っていると言う割には後で文句を足れるんでありますが、それは、親切心でありまして・・・誰もおっさんの苦言なんて聞きたく無いか?
で、風呂場でありますが、これがアレです・・・中は無駄とも思える程にゆったりとした空間で、浴槽の大きさも相まって思いの外に開放的であります・・・まっ、温泉と言えば露天風呂だろうと言う単純指向のおっさん的には、内湯しか無いのはドーしても拍子抜けなんですが、まっ、内湯だけで勝負なら、このくらいのゆったり度は大したもんでありましょう。
で、お湯でありますが、入る前に蘊蓄や能書きは見ない事にしているので勘で書きますと・・・弱アルカリの単純泉でありましょう。
無色透明の、微かにとろみを見せるお湯から、おっさんは推測した訳ですが、たぶん、当たっている事でしょう。
と、言うのは、風呂場の何処にも石灰質も硫黄臭も強い塩化物によるステンレスの焼けなどが見当たらない、とてもきれいな風呂場なのであります。
と、言う事で、比較的成分の薄い、まっ、当たり障りの無い、ナトリウムなんかがそれなりの量で含まれるのであろうか?なんてね。
いや、脱衣場で温泉成分の表示を見つけられなかったもんで、テキトーに書いておりますので、間違ったらご免なさい、と。
「西川温泉」・・・うんちく
泉質 分かりま泉
成分 ナトリウム・舐めたら薄い塩味なので
効能 神経痛・リュウマチ・疲労回復
飲用 たぶん不可
入湯料 400円 タオル販売あり 手ぶら可
特記事項 地場産品の販売所できのこや蜂蜜などを売っていた
酒田 八幡温泉 「ゆりんこ」
いやはや「ゆ〜チェリー」が出たと思ったら今度は「ゆりんこ」ですと・・・おっさん、ゆーこりんは好きだったけれどもね、まっ、いいか。
ホントーは昔懐かしい、あっちちのお湯の「あぽん西浜」に行こうかと思ったんですが、遠回りだし、知らない所が良いかな、と言う事で、地図で見つけた温泉マークを頼りに「ゆりんこ」へ。
辿り着いてみると、まったく、何処にでもある普通の日帰り温泉施設でありまして、期待を裏切らないものでありました。
ゆりんこ 外観
で、建物に入りまして、券売機で入浴券を買おうとしたら、おっさんは独り用を押したのに、勝手に二枚も吐き出しておいて、お釣りをガメようとする訳です。
で、受付のオネェさんに、カクカクシカジカと宣って返金してもらおうとしたら、二枚の所押したんでないのぉ、と・・・おっさんは字は読めるから、と、ブツブツ言いつつも400円を受け取って風呂場へ。
うーん・・・何処にでもある何の変哲も無い建物に、何の変哲も無い地場産品売り場に、何の変哲も無い脱衣場と、見事に何の変哲も無いのは恐れ入りました。
アレなんでしょうね・・・地域でこう言う施設を作ると話しが持ち上がると、まず既存の施設に見学に行って、それをタタキにして作るんで、良ーいドン、右習え・・・になるのでありましょうね。
下手に独創性を発揮してドン外れをかまして後で叩かれるよりも、何処にでもある当たり障りの無いモノを作っておけば、その後不振で潰すときなども、責任問題も発生する確率がより低いと・・・まっ、勝手に解釈してみましたが。
露天風呂に隙があったので一発撮ってみました
さて、お湯でありますが、これも大深度から無理繰り掘り当てたくちなんでありましょう・・・源泉温度は28.4度でありました。
で、成分的には、湯に漬かっただけでは何も感じ取る事が出来ない、極めてナチュラルなお湯と申しましようか、まっ、真水に近いと申しましようか、特徴としてはそこはかとなく温かいと・・・温泉だからねぇ、当たり前か?
いや、泉質としては特筆すべきものは何も無かったんでありますが、露天風呂の庭園の作りは中々良かったです。
一応能書きには「炭酸水素塩泉」と言う事なんですが、成分表から見る濃度の割には湯に気泡を見いだせる程のものは無く、源泉が細くて足されている水が多いんでありましよう・・・なんて勝手に想像してみました。
と、言う事で、濃いめの温泉が苦手で、家のお風呂のような温泉が好きと言う方には絶大な支持を得られる事でありましょう。
「ゆりんこ」・・・うんちく
泉質 炭酸水素塩泉・・・PH7.7は弱アルカリなんだが、ヌルヌル感はありません
成分 カルシウム・ナトリウム・炭酸マグネシウム・
効能 神経痛・リュウマチ・疲労回復・打ち身・くじき・疣痔
飲用 不可
入湯料 400円 貸しタオル有り
特記事項 一見つっけんどんなカウンターのお姉さんの、ありがとうございましたの声がとても大きい
番外編・・・車中泊の話し
明日、鳥海山に登る為に酒田くんだりまで来ている訳で、お風呂巡りはその序での時間つぶしであります。
で、八幡と言う集落まで来ちまって、はたと気が付いたのは、本日の晩飯の仕入れをして来なかった、でありました。
予定では、今夜は焼き肉を突きながら、月見で一杯となっている訳なので、肉を買わなくちゃしょうが無い訳です・・・ああ、それで7号線沿いに行って「あぽん西浜」が頭に浮かんでいたのか、買い物の都合だったのか、と気付くが、時既に遅し。
しかし、こんなと言ってはナニなんだけれども、こんな辺鄙な地区に肉なんか、それも焼き肉用の高級和牛なんか売ってねぇよなぁ、と、考え、一番近くは遊佐町か?と思いつつ「ゆりんこ」を出て走っているとエーコープの看板発見・・・小さいが、まっ、なんか売っているだろう、と。
で、入ってみると、小さいながらも楽しい売り場、でありまして、なんとぉー「山形産黒毛和牛バラ肉」なるものが売られているでは有りませんか。
で、売り場の兄ちゃんに、タマネギ一個くれろ、と言ったら、満面の笑顔で一個をラッピングしてくれ、90円とシールを貼ってくれた。
うーん、気持ちよいな、と言う事で、家への土産に「庄内かき」と「庄内フジ」と、自分が喰う分として三個で98円のみかんも買い求めてみました。
よしっ・・・コレで心置きなく車中泊へ、と。
で、ズンズンと車を走らせて、鳥海山の登山口としては一番標高の高い「滝の小屋登山口」の駐車場へたどり着いた訳です。
この時、陽は西へ傾き出した3時30分頃でありました。
で、例によってトイレに近くて、しかも後下がりで左右に傾いていない塩梅の良い場所を物色して停車、と。
いや、前後左右の傾きは、小さいと思ってもいざ寝てみると気になるもんで、安眠を得たかったならば大切な要素なのであります。
程なくして場所が決まったので、夕陽を眺めながら一杯始めっか?と、言う事で、焼き肉の準備に取りかかったのであります・・・風向きも大事なんだよね・・・標高高いと風は付きものですから。
まずは、セオリー通りに網焼きをやってみました
ダウンジャケットにダウンのパンツ・・・なんじゃこのおっさんは?と言う奇怪な出で立ちで、しかも、やおら焼き肉を始めた訳です。
風下では、快晴の絶好の天気のもと、天然記念物のイヌワシの写真を撮ろうと超望遠のカメラなど構えている人も居る訳です。
そこへ向っておっさんの焼き肉の煙がモンモンと立ちこめる訳でありますから、カメラを構えた人は堪ったもんでは有りません・・・しかし、そんな事に気を使っていたんでは完璧な焼き肉など望めない訳で、ほんの少しなのにモウモウと煙の立つ山形県産黒毛和牛のバラ肉はしっかりと焼けて行くのでありました。
網じゃタマネギが焼けなそうなんで、フライパンに替えてみました
うん、タマネギも焼かなくちゃな、と言う事で思案検討した結果、フライパンの方が塩梅良かろう、と言う事で、網は止めてフライパンにチェンジ。
このフライパンは焦げ付かない優れもので、一緒に焼いた肉の脂でとても美味しくタマネギを焼いてくれるのでありました・・・美味かったわぁー。
で、夕暮れのショーも終わり梢に月など掛かるようになった頃には、ビールも無くなり、気温も冷えて、野外における一人焼き肉パーティーは終了でありました。
この後は車中で、いつものカレーを食いながら焼酎を飲んで、やがては酔って寝ちまう訳であります。
この時はまだ明日の好天を信じておりましたが・・・
湯の台温泉 「鳥海山荘」
さて、明けて翌日、あんまり思わしく無い天気の中を鳥海山に登って来て、最後の閉めに立ち寄ったのが湯の台温泉 「鳥海山荘」でありました。
ここの泉質は・・・不明ですが、しかし、山から下りた後のお湯には泉質はドーでも良いのであります。
温かくて、汗だらけの身体を流せればそれだけで満点なのであります。
そう言う事で、昨日までの激辛の評価とは打って変わって、何も言う事無し、と言う事になってしまうのであります。
それにしても、小さな露天風呂では有りますが、ここからの眺めは絶品でありました・・・まっ、気持ちの問題と言う事を割り引いても、眼下に広がる広大な鳥海山の裾野の眺めは、大したもんであります。
傾いたお陽様と、黄昏れるおっさん・・・久々のたこおやじ。
「鳥海山荘」・・・うんちく
泉質 わかりま泉
成分 知りま泉
効能 記憶にございま泉
飲用 たぶん不可
入湯料 400円 貸しタオル有り
特記事項 お湯が循環でカルキ臭いのは内緒です
まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?
行った温泉について
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