気ままに ぶらり行く 温泉
バイクで立ち寄った温泉
蔵王温泉公衆浴場に入ってみました
山に行かない日は温泉・・・いや、山にも温泉にも釣りにも行かない日は、仕事・・・で、一年中山や海や温泉に行くので忙しいおっさんはそんなに沢山の仕事はしない訳です・・・仕事すると疲れるんだもの。
と、言う事で、仕事の疲れを癒しに温泉に行く訳でありますが、やっぱし普通には行かない訳で、愛車のカブで野を越え山越え行くのであります。
本日はまずまずのお日柄の中、国道457号を走り上愛子で国道48号に乗り、白沢からまた457号を行って286号に乗り換え、笹谷峠を乗り越えて西蔵王の有料道路を経て蔵王温泉まで行った訳であります・・・往復150キロでありました。
笹谷インターの前で高速から降りて来る馬鹿女の運転する軽乗用車に危うく引っ掛けられそうになり渾身の力を振り絞りフルブレーキングを掛けつつ躱して難を逃れたんでありますが、その馬鹿女はよろけるバイクを見て笑っていました・・・テメそのうち痛い目見るかんな、世の中にはバチってもんが有るんだからな、と。
さて、笹谷の峠を目指す道ではドゥカの大きなバイクに抜かれたもんで、熱くなったおっさんは持てる力をぶちまけて追い掛けた訳でありますがやがて見えなくなっちまいました・・・まっ、登りは馬力の勝負だからな、下りだったら着いて行けたんだがな、と、エンジンからクサイ臭いが立ち上がる青カブに「情けない姿を晒すんじゃない」と一喝して静かに峠を下った訳であります。
で、ん子などもよおしつつ在ったおっさんは前方にファミマを発見したのでありますが、なんとあのドゥカが入ろうとしているじゃありませんか・・・やっぱしなぁ、これっぽっちの差という事は下りはおっさんの方が行けてた、と言う事だよな、で、ドゥカの隣に青カブをドカーンと停めたのでありました・・・いや、双ばなきゃ良かったな・・・青カブ小さすぎ。
さて、コンビニでん子をし、連続温泉入浴の脱水に備えイオンサプライ飲料などを買い求め最初の目的地「竜山」に向った訳であります。
手打ち蕎や「竜山」です
目指すそば屋は「竜山」と言いまして、知っている人は知っているし、たぶん、知らない人は全く知らないけれども、山形市民には結構有名なそば屋であります・・・おそらく。
で、おっさんはたまたま見つけて立ち寄ったのが縁で・・・と、申しましても今回で4回目なんですけれども、近くを通れば食っている訳です。
てんぷらに煎り塩なんか添えてきますが、つゆを大盛りにしてくれよな、と
ホントーは山形名物の「だし」をたっぷり入れた「だしそば」を食うのが通なんでありましょうが、おっさんは純粋な田舎者でありますから、蕎と言ったら「天ザル」しか食わない訳です。
しかし、今の時期は山菜の天ぷらがうまい訳で、秋になればキノコの天ぷらもうまい訳で、蕎だけ食っても物足りないおっさんとしては天ぷらは外せない訳であります・・・竜山のそばには海苔が無いんでザルじゃ無しに「もり」になる訳で、品書もそのようになっておりますが、おっさんはつい、天ザルと言ってしまうのでありました。
蔵王温泉 下湯共同浴場 外観
日曜日なんですけれども割りと混まないそば屋でのんびりとそばを食いまして、金30円也を支払って西蔵王有料道路を抜けて蔵王温泉まで一っ走りであります。
さて、古い温泉街の共同浴場はたいていの場合は見つけにくい所にあるのが常な訳です・・・まっ、そんなに広い温泉場でもないんで探せば直ぐ分かりますけれどもね。
で、最初に攻めたのが「下湯共同浴場」でありました。
入り口に金属製の料金箱が在って、200円払わないでぺろんこしたらダメだぞ、と、まるでおっさんの気持ちを見透かしたような文言が書かれている訳であります・・・いや、ちゃんと200円入れたってばなぁ。
下湯の湯船の雰囲気
いや、いいです・・・俺の目を見ろ何にも言うな、でありましょうか?黙って入ればぴたりと和むのでありまして、まったくもって正統派の共同浴場の風情であります・・・いや違うな、アレが無いもの・・・ケロリンの黄色い桶が無いんだもの。
あいやぁー・・・百点満点かと思ったのに、なんて言う惜しい失点を、と、おっさんは歎いたんでありますが、しかし、それはおっさんの勝手な思い込みですからね。
いや、建物のあじと言いますか風情と言いますか、新しすぎず古すぎず・・・いいえ、これは大事です。
古ければ風情が出ると言うものでは決して無く、単に汚くて貧乏臭くなる施設も多い訳で、その点で下湯は今が一番旬であるな、とおっさんは思う次第であります。
で、泉質なんですけれども、pH1.35の強酸性と言う事になっているんですけれども、それは昔の話しであろうと思います。
いいえ、源泉の質は同じなんですけれども、お湯の引き方が昔と変わっちまったのでこのような状況になっているのじゃないかとおっさんは勝手に推測するのであります。
と、言うのは、以前は源泉のお湯を入れ、熱い時には湯船に水を足していた訳ですが、現在は湯船に注がれるお湯の温度を調節する為に始めから水を混ぜたブレンド湯が引かれているのであります。
で、ありますから昔のように熱すぎて握り褌で金弾を握りしめて歯を食いしばって入るような事は無くなっちまったのであります。
そんな訳で、ほんの少し白濁気味のお湯はpH1.35と言う割りにはマイルドな湯でありまして、正直に言うと「なんて事をしちまったんだ」と思った訳であります・・・まっ、些末な話しでありますか?
下湯の上にあるから上湯、の外観です
さて、下にあるから下湯に入った後は少し上にあるんで上湯と呼ばれる共同浴場に行くのでありますが、いろんな事情が在って上湯は混んでました。
上湯と下湯は同じ源泉なんで泉質その他も全く一緒であります。
んじゃ何故に上湯の方が混むのかと言いますと、駐車場に近いのと建物が新しく下湯よりも一回り大きいからでは無いかと勝手に推測する次第であります。
で、下湯では萎びた爺様一人としか行き会わずにゆったりと浸かれたんでありますが、上湯はおっさんが入った時点で既に五名が居て、都合六名になった訳であります・・・いや、気分的にはそろそろ定員かな、で、実際に詰めて入っても気分よく居られるのは八名が限度と見ましたから、ケロリンの桶も無いし、おっさん的には下湯よりもポイントは下がります。
あっ、ちなみに下湯も上湯も石けんやシャンプーの備品はおろか上がり湯や真水の水道さえありません。
蔵王温泉 下湯と上湯・・・うんちく
泉質 含硫黄 塩化物 強酸性泉
成分 鉄・硫黄・アルミニューム・マグネシウム
効能 神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・皮膚病・通風・高血圧・疣痔
飲用 不可
入湯料 200円 手ぶら不可
特記事項 下湯の200メートルほど上に駐車場あり。測定不能と言う源泉の量を誇る。
川原湯共同浴場 外観
いや、参りました・・・はっきり言って私の負けでして、これこそが蔵王温泉の真骨頂でありましよう。
黙って入ればぴたりと痺れる・・・これぞ温泉であると、おっさんはただでさえ大きい地声を最大限に張り上げて「この風呂は良いぞぉ」と叫びたい気分でありました。
何が良いって・・・湧出量測定不能で自噴する源泉が最高に良いのであります。
はっきり言って引き湯は未だアレなんですけれども、動力揚湯と言うと、もうおっさん的にはナニなんでありまして、なんと申しましようか、可愛い娘なんだけれども、ちっともなびいてくれないもんで、力ずくで手込めにしちまった、そんな感じがする訳であります。
そこへ行くと自噴は、滲み出るのか溢れ出るのかは別にしましても、自分から出て来る訳でありますから、これはもう全面的にお互いが合意の上と言う事になる訳で、問題ない訳です。
もうアレです、自噴と言うだけで泉質なんてドーでも良い訳です。
いや、何故に自噴が偉いのかと申しますと、源泉がパイプの中を通らずに地下から直接出て来ている訳で、新鮮この上無い・・・言わば地産地消と言う事に尽きる訳であります。
川原湯共同浴場 風呂場の雰囲気
で、源泉温度が47.5度なんで絶えず水は入れているんですけれども、それでも下湯や上湯のようにブレンドしていないので適温とは言い難く、はっきり言って熱い訳です。
しかも、水を入れている所から離れた源泉の湧き出しの湯を殆ど直で入る場所では、しっかりした握り褌と、気合いが必要な温度になっている訳です。
で、温泉の排水溝の手前にも板が敷いてあるんでめくって見ると、その下も簀の子になっていてお湯がだぁーだぁーと流れている訳であります・・・どんだけの湯量なんでありましょうか?
川原湯共同浴場 湯船の雰囲気
さて、泉質などでありますが、ここのお湯には蘊蓄その他は無用と言うか無意味と言うか、悠久の時を超え地下から湧き出る湯に浸れると言うだけで百点満点を超えちまうと思う訳です・・・いいえ、ケロリンの桶が無くてもここは百点以下になりようがありませぬ。
蔵王温泉 河原の湯・・・うんちく
泉質 塩化物 強酸性泉
成分 カルシウム・ナトリウム・アルミニューム・マグネシウム
効能 神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・皮膚病・通風・高血圧・疣痔
飲用 不可
入湯料 200円 手ぶら不可
特記事項 一寸分かり難い場所にあるが、下湯と上湯の間の路地を入って直ぐ
まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?
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