写真入り・山日記

        

  後白髪山 


     2012年06月21日 (木)  間違いなく 曇り 


 いや、ロッキー山脈放浪的登山を終えたばかりなんでありますが、ドー言う訳か山に登り足りないと言いますか、まっ、醤油味の山が恋しいと申しましょうか・・・たぶん、黒土の道を踏みしめ、ブナの葉の緑など見たかったのだと思うのですが、この衝動は自分でも良く分かりませぬ。
そんな訳で、天気も今イチだし、おっさんの裏山とも言うべき存在の後白髪山に軽く出向いてみっかい? と出かけた訳であります。

 前説おしまい。


登山口までの林道で最初の難所であった場所が改善されていました。
 先月後白髭に登った時にはまだ残雪が豊富に有ったり倒木に行く手を阻まれたりして難儀したのでありました。
で、あの時、上記写真の場所で男性が一人、バールを振るって障害物の撤去やら地均しやらをしていたのを見た訳ですが、それの結果、ここ数年難所として定着していた箇所はとても良い塩梅に改善されていたのであります・・・目的は、唯の善意で有りましょうか?
まっ、登山者風ではなく街場の人の服装でありましたが、ナンでアレ、結果は有り難い事でありました。


通行には許可が必要ですよと言われる林道ですが、交通安全の旗が・・・。

 昨日台風が通過したばかりでありますから林道は凄い事になっているんだろうな、と、予想はして来た訳ですが、やっぱし荒れていました。
林道を水が流れて土を掘っちまいまして、チョット見には普通車の車高ではダメだろうな、と思う箇所が沢山でありました。
しかし、営林署関係者と思しき人の軽ワゴンが、四駆でもないのに登って来ていたりするのを見ると、まっ、車の事を気にしなければ行けなくは無いのかも、と言う感じであります。

 

先月はこの倒木で行き止まりでありましたが・・・。

 しかし、林道は至る所で落石やら水たまりやらが目立つ訳で、普通に車をいたわる人には耐えられないと思いますので、おっさん的には「普通車通行不可」と「高級四駆キズ覚悟」と費用かして見たいと思う訳であります。
とくに、水が流れて掘られた溝は深く、車高の低い車と言いますか、普通の車は間違いなく底を打つと思う訳であります。

  

最後の難所・・・石と岩がゴロゴロしていてカブでも難所です。
   ここが最後の難所と申しましょうか・・・いや、定義林道から横川林道に入って登山口まで来ちまうと、実際に登る標高は500mも有るのかドーかと言う事になる訳で、このコースは登山口にたどり着くまでが仕様部なのであります。
いや、実際に落石や崩落も少なく無い分けで、登山口に車を止めて登って戻ろうと思ったら落石で車が通れなくなる、なんて事も無いとは言えないと、おっさんは見てましたが・・・。


登山道入り口はそろそろ夏草に覆われて隠れそうであります。

 一月ぶりにやって来ました横川登山口でありますが、相変わらず踏まれている感じは薄く、やっぱし車が上がれないからなぁ、などと思ったりしつつ、少し伸び始めた夏草を分けて登山道へ侵入であります。
蝦夷春ゼミが煩い程に泣いておりました。


昨日の豪雨の跡が残っているかと思いきや、登山道はいつもと同じでありました。

   何故にこの登山道が好きなのか?・・・一つには訪れる人が少なく静かであるから、と、距離が短く楽なのに山頂からの長めは格別である事・・・いや、やっぱし家から近いと言うのが一番でありましょうか?
展望の無い尾根を登って最初に飛び出したピークからは自分の家方向が良く見えるし、山頂まで行けば結構な遠望が効き遠くは飯豊や朝日真で見えると言うのも好きな理由であります。
うーん・・・夏の終わり頃なんか山頂で赤とんぼの群れやオニヤンマを見ながらひっくり返ってビールなど飲むのは至福のときであります。
泉ヶ岳方面では人が多すぎて憚られますし、寒風山は静かですが如何せん少し本気出さないとダメだし・・・やっぱしここしか無いんですね。


シャクナゲはまだこれから? こんなのが咲いていました。

 本日は生憎の曇りで風もそこそこ強いし、何よりも気温が下がって来て寒いのでありました。
定義コースと出会う辺りの湿地帯は流石に昨日の雨でひどい泥濘地になってまして通過にコツを要しました。
しかし、慣れている山と言うのは気楽の極みと申しましょうか・・・こんなに天気が悪くて何も見えない上に寒くても不安と言うのは起きないんでありますね。
今年の冬こそ、厳冬期に山頂にテントを張ってやるぞ・・・なんて事を思いつつ、泥溜まりを行くのでありました。


ブナモヤシが豊富な年だと言うんでありますが、これはナニもやしでしょうか?

 山頂まで、いつに無く快調で新記録でありました・・・1時05分でありました。
いや、気温が低くて汗もかかず、足下も意外に良くて気持ち良く登れたからでありましょう。
しかし、流石に寒さから、いつもの様にここでビールと言う気分にはなれず、山頂滞在は5秒で踵を返した訳であります。
まず、分厚い雲で展望も無い訳ですし、まっ、多分また直ぐ来るんだろうし・・・シャクナゲ見たいしなぁ、と。


これは「ウソ」ですか? オスとメスでありましょうか?仲良さそうに呼び合ってました。

 本日の下山で凄い事に気が付きました・・・大発見でありました。
おっさんは常々下山が苦手であると自分で宣っている訳でありますが、その理由が解ったのであります。
はっきり言って酔っぱらいだから、でありましょう。
本日は山頂での昼飯を止めて・・・でありますからビールも飲まずに下山して来た訳であります。
そうしましたらば、ナンと・・・45分で降りて来ちまったのであります・・・いや、これも新記録であります。
なんと申しましても、本人は別に急いだつもりも無いのに速いと言うのに驚く訳であります。
成る程なぁ・・・下りで良く尻餅をつくのはそう言う事だったのかもなぁ・・・なぁーんてね・・・良く分かりませんけど。

 そんな訳で、登って下って2時間程度のお散歩的登山が魅力の後白髪山でありますが、その魅力はとても濃いのであります。
で、本日は、山のリポートと言うよりも、登山口までのご案内と言う感じで・・・勿体ない車では行かない方が、と言う事で・・・。



     いやぁ・・・我が家の裏山は やっぱし良いもんです。



     この話 完




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