写真入り・山日記

              

お散歩山歩き 後白髪山



      7月29日 日曜日 晴れ



                                   
 日曜日です・・・天気は良い・・・体調が今イチだけれども、山しか行く所も無いし、他にする事も無い訳で・・・ンじゃぁ、行くか、と。
冷蔵庫から缶ビールと魚肉ソーセージと凍ったペットボトルを一本取り出しクーラー袋へ・・・冷蔵庫内に忘れ去られていたチーズも一欠片。
ザックにコンロと水ボトルと、買い置きの焼きそばを一個入れ・・・いつの物か解らないコーヒーのパックを見つけ、それも入れた。
緊急用品は?・・・カッパだけで良いか? おお、鉢巻きタオルを忘れちゃいかんなぁ・・・ンじゃ、帽子も持つか? と。
    前説おしまい。




10時20分 登山口到着

 家から後白髪山の登山口まで信号が一つもない・・・林道夜盗沢線で大倉ダムまで出られるのだ。
いつもの様に定義山の奥から定義林道に入るが、この林道は来る度に荒れ具合が酷くなって行くようだ。
随分下の方に、登るのを諦めたらしい乗用車が路肩に寄せて停めてあった。
直ぐ上にも車が一台と、その上にスクーターが一台停めてあったが、スクーターでは車高が低すぎて登れないのだろう。
落石の名所にも新しい落石が増えていた。
家から1時間10分、10時20分に登山口に到着・・・登山口は夏草に覆われ最近踏まれた感じは無かった。


白いアジサイがきれいでした。

 盛夏には毎度の事なのだが、登山口の標識から5分程度は夏草に覆われ煩くなっている。
ブナの林に入って陽が当たらなくなると歩きやすくなるのだが、今度は風も入らなくなり暑い。
後白髪山の横川コースは標高差も少なく(480メートル)距離も短く(2キロ)散歩気分で登れる山なので好きだ。
ゆっくり歩いても山頂まで1時間半は掛からないので気楽に登れる反面、訪れる人はとても少なく静かなのも良い。

 体調が悪いのでゆっくり歩いたつもりだったが山頂についてみるといつもと殆ど同じ、1時間5分で登っていた。
他の山に比べると後白髪山を早く登ってしまう訳は、尾根に出て視界が開けるまでは被写体が少なくカメラを取り出す事が少ないからだろう。


船形連峰の本山方向にも夏空が広がっていました。

 山頂まで1時間と少し・・・流した汗は美味いビールを飲む為の物だった。
いつもの岩に腰を下ろすなり缶ビールを取り出し、プシュッと開けてグビッと呑んだ・・・えも言われぬ美味さに言葉も出ない。
まだ昼飯前なのだが腹は十分減っている・・・焼きそばを食う。

マルちゃんの焼きそばバゴーンに野の花を添えてみましたが・・・。

   アキアカネが大量に飛ぶ山頂に小さな虫は皆無だった。
トンボに喰われない大きな花アブや蠅が煩かったが、それとてもオニヤンマが来ると飛ばなくなる。
この前来た時とは花も虫も主役が入れ替わっていた・・・湧いては消える夏の雲が銀色に輝く。

  

余りになつくので連れて帰ろうかと思ったけれど、殺してしまうだけなので捨てて来た。

   後白髪山の山頂にはひっくり返って寝るのにちょうど良い岩がある。
汗びっしょりのシャツを脱ぎ岩の上にひっくり返って寝て白い雲を眺めていた。
刺すような強い陽射しなのだが風が乾いていて気持ち良く暑くは感じない。

 うとうとしていると足音がして飛び起きた・・・定義コースを来たと言う人が草臥れた様子で登って来た。
少し話しをしたが、これを潮時に下山しようと時計を見ると1時間半ものんびりしていて驚いた。

 下り道は苦手なのだがこの道は段差が少なく衝撃が来ないので好きだ・・・急いだ訳でもないのに45分で降りて来た。


可愛い花を見ると足が止まります、が、名前は知りません。興味無いんです。

 下りと言えば、厄介なのはバイクで林道入り口まで下るのが大変なのだが、雨が無くて道が乾き走りやすかった。
秋になって薮が煩く無くなったら定義コースを下から登ってみようか? いいや、自分の後白髪山は散歩登山で良いのだ。
この山に登るのは、美味いビールを呑むため、名も知らぬ花を愛でるため、四季折々の山の空気を感じるため・・・息せき切って登る山ではない。


         いやぁ・・・山は やっぱし良いもんです。



     この話 完




山の状況、情報は適当ですので、ご注意下さい・・・


ご意見ご感想は こちらで、承っております・・・


INDEXに戻る 次のページへ